先週末から気になっていた記事がありました。
一部の人は被害を受けたかもしれないという、ウイルスバスターのパターンファイルに関するトラブルです。
ボクは昔からNortonシリーズを愛用しているため、被害などはありませんでしたが、あれほどの大手の会社でもトラブルが発生するものとはね。
記事によると次のように書いてある。
パターンファイルのテスト工程にも問題があった。トレンドマイクロはフィリピン・マニラの研究所でパターンファイルを作成し、テスト、全世界への配布を行っているが、2.594.00は人員のミスによって「Windows XP SP2の環境ではテストがまったく行なわれなかった」(同社上級セキュリティエキスパート 黒木直樹氏)。そのため、問題を起こしたUltra Protect圧縮を解凍、検索する機能のミスを見落としてしまった(関連記事)。
仕事柄、お客様が使っているOSなどにあわせて開発を行うのですが、最近は複数の環境が存在したりして対応漏れがあったりする。
出来る限り考慮しているつもりでも、なかなか100%出来ていないことがある。
記事は更に次のように続いている。
また、ウイルスを検索するスキャンエンジンについても現行製品で使われている7.5xではなく、Ultra Protect圧縮未対応の7.1、7.0でテストを行っていた。そのためほとんどのユーザーが使っている7.5xの環境で発生する障害を発見できなかった。トレンドマイクロによると、Windows Server 2003/2003 SP1に対しては2.594.00のテストを行ったということだが、スキャンエンジンの環境が現行と異なったためにミスを発見できなかったようだ。
これも開発時には似たようなケースがある。
お客様が使っている環境と、新しい機能を盛り込んだテスト環境を使い分けなきゃならないため、不具合修正したものをお客様の端末にセットアップしたら、別の不具合を作ってしまったという苦い経験を何度かしている。
何度か?たびたびかもしれないけど…。
うーん、「人の振り見て我が振り直せ」って訳じゃないけど、テストの仕方やチェック体制、ソース管理などをもう一度見直す必要があるね。
いきなり人為的なミスをゼロにすることは難しいだろうけど、ゼロに近づけることは出来ると思う。
この仕事について7年目、もう一歩上のレベルを目指していかねば…。
トレンドマイクロは何を誤ったのか(ITmedia)