観戦仲間でヤマハへの日帰り観戦から無事に戻ってきて、コメントとかチェックしたらホッとして寝てしまった。
で、一晩経ってスポーツ紙のサイトを見たりしたけど、目に浮かぶのは試合後に挨拶に来た選手達の笑顔ですね。
この試合の持つ意味、もちろんナビスコカップ準決勝への進出を決める戦いでしたが、ジェフサポの大勢の人が持ち合わせているであろう意味を選手達もわかってくれていた。
だからこそ自分たち以上に試合後に嬉しい顔を見せてくれたんだと思うよ。
あれほどのみんなの笑顔を見たのは、昨日の試合が初めてかもしれない。
さてそんな昨日の試合は10時に京成津田沼を出て、磐田に付いたのは15時過ぎだったのですが、もう磐田は暑かった。
出てくるときは曇りだったし、現地の天気予報も曇りだったのよ。
それなのに到着したときは快晴でしたから。
けど選手達がアップを始める前ぐらいからだろうか、ポツリポツリとああ目が降り始めた。
薄黒い雲が出てきた上、イヤな感じの冷たい風が吹いてきたから、何となく降りそうな予感はしていたんだけどね。曇りという予報からポンチョは持参しておらず、雨に打たれるがままに応援し続けた次第です。

そんな天候だったのですが、ゴール裏に集まった面々は誰しも気合いに満ちあふれていた。
試合に挑む気持ちのベクトルが同じ方向を向いた人間が集まり、なおかつこの試合の重みを知って応援したわけだから怪しげなジャッジにもめげず、突然の雨にも負けず、相手GKの不敵な笑みにも負けず、稲光にもおびえず、最後の最後まで戦え続けたんだね。
巻のゴールで先制して前半を折り返し、ジュビロの反撃が予想されたのだが選手達は必死に必死にはじき返し続けた。
それなのにPKを与えられて同点とされ逆転勝利のシナリオの準備が用意されたが、それを打ち砕いたのは我らがキャプテン阿部勇樹だった。
ゴール正面の位置でFKのチャンスを得ると右足を一閃、低い弾道のキックは川口の手を弾いてゴールに吸い込まれていった。
勝利へ一歩近づき、さらなる盛り上がりを見せるゴール裏。
だがその3分後に金にロングシュートを決められて同点とされてしまった。ただ同点とされたロングシュートは、素直に相手を誉めるしかないと思う。それぐらい良いシュートだった。
上から見てないし、映像も見てないので何とも言えないが、相変わらず不可解なジャッジは続き、FWの林は足を攣らせてるまで走り続けて、何度も何度も相手の攻撃を食い止めた。
工藤のバーに嫌われた美しいループシュートや、こぼれ球に詰めた巻のヘッドが決まっていたら、もっと楽に勝てたかもしれない。
けどファーストレグの1点差勝利の影響は大きく、同点のまま試合を終えることが出来た。
笛が鳴ると同時に倒れ込んだキャプテン、最後まで身体を張ってボールをキープし続けた巻、日本代表に選ばれて注目を集めている二人、最後まで良くやったよ。
そんな巻は試合後にこう答えている。
巻ヘッド1髪!先制弾/ナビスコ杯(nikkansports.com)
どんな形であれ、ボールをゴールに押し込む。巻は日本代表が求めてやまない「決定力」を見せつけた。押され気味の展開の中、数少ないチャンスに懸けて、ゴール前に飛び込み続けるメンタルの強さも、強豪との対戦が続くW杯での戦いにはうってつけだ。「代表入りで、周りの自分を見る目が変わってきているからこそ、従来通り、自分らしくやりたい」。
自分を見失わず、さらなる進歩を求め続けたその姿は美しい。
阿部ちゃんもこんな感じ。
阿部もアピール!FK弾/ナビスコ杯(nikkansports.com)
後半20分、ゴール正面で得たチャンスに、右足をかぶせるように振りぬいた。カベの足元を抜けたボールは、ぬれたピッチ上をすべるように走り、ゴール近くで微妙に変化。日本代表GK川口の手をすり抜けてネットを揺らした。「雨がかなり降っていたので狙っていた」と思惑通りの得点だった。
勝つためにどうすればよいのか、必死に頭を働かせ続けている結果ですね。
そんな激戦を終えた選手達は、いつものようにゴール裏へ来てくれて、でんぐり返りをしてくれた。

歩ける人はみんな来てくれた上に、立ち上がったあとは喜びを爆発させていた感じ。選手達の笑顔を見ると、それが伺えますよ。

跳びはねている選手もいればサポーターと握手する選手もいた。
本当に気持ちが一つになった瞬間でしたね。
忘れちゃダメなのがこの選手。

くじ引きでこの対戦を実現させてくれた勇人です。
そりゃ優勝目指して戦うわけだから、気持ちを込めて戦うのは足り前だけど、今日の試合ほど一体となって戦えたかは正直言ってダメだったと思う。
相手がジュビロだったからこそ、ここまでの戦いが出来たんじゃないかな?
そういう意味では、陰のMVPかもしれませんね。
最後の一枚はこれ。

インタビューか何かで一人遅れてゴール裏に来た阿部ちゃん。
引き上げたあとに選手達を出迎え続けたオシム監督と握手してました。
その頃からオシムコールが始まり、何の反応も示さないまま中へ入っていったと思ったオシム監督、手だけちょこんと出して反応してくれましたよ。
ちょっと照れくさかったのかな、でもなんか嬉しかった。
細かいことはスカパー!の映像を見ないとわからないけど、熱いゲームを見られて最高だった。
こういう試合にあとどれだけ巡り会えるかわからないけど、一試合でも多く巡り会えるよう、出来るだけスタジアムに足を運びたいと思います。
あとはオシム監督にタイトルを捧げられるよう、次の準決勝をなんとしてでも勝ち抜けたいですね。
現地に行った皆さん、お疲れ様でした。